岐阜ばら会の会誌第73号が今年も出来上がって来ました。今年の表紙は花フェスタ記念公園20周年記念で、春に行われたばら展の様子です。
1月23日に接ぎ木したばら苗が、岐阜大学の農場温室で養生されて、二ヶ月過ぎました。農場の職員さんの管理のお陰で、こんなに立派な新苗に育ちました。(3月21日現在)
今年は暖冬ののせいか、成功率が80%位で、近年にない良い成績です。
フレームから出るまでに育っています。30cmの大きさになっているものもあります。
今年は暖かい日が続いていましたが、やはり寒波が来てこの日は午後から雪が降る天気予報になりました。この寒い時期に行うのがバラの接ぎ木です。接ぎ木用に改良された野イバラが成長し始めるのを利用して、バラの接ぎ木を行います。岐阜ばら会では作出者の権利を守るため、種苗法に依り品種登録が切れたバラのみを用いて行います。必然的にオールドローズ等の古いバラが多くなりますが、古いバラにもいいのが沢山あります。
まず最初に台木を清潔にするため、高圧洗浄機で台木に着いている土を落とします。
松井会長による講習です。
講習のあと、各テーブルに分かれて作業開始です。ナイフを使う為、皆さん慎重です。ケガのないように。
接ぎ木したあと、ラベルを付けて品種名を判るようにします。
同上
同上。
穂木と台木の形成層を合わせたあと、接ぎ木テープのメデ―ルでしっかり固定し、保湿したあと、念のためロウ付けします。
同上。
ベテランのA理事による指導です。
皆さん、おにぎりのランチタイムです。お菓子もあり、にぎやかです。
同上。
午後1時半に接ぎ木作業が終わり、農場の温室前で、黒ポットに植え込みします。
同上。
温室内のフレームに数を確認し、品種毎に並べます。このダブルフレームが威力を発揮します。
散水してその上に新聞紙をかぶせ保湿し、更に散水します。
さらに蓋をします。
蓋の上に毛布をかけ、保温します。3時半に全ての作業が終了しました。さあ、成功率はどの位かな?4月が楽しみです。
今年も我々バラ愛好家にとって、一年で一番忙しいシーズンを迎えました。バラの休眠期の冬に剪定、誘引、鉢バラの植え替え、施肥と作業がめじろ押しで、この12月からバラのシーズンが始まると言っても過言ではありません。
12月は特につるバラの剪定、誘引作業が待ち構えています。ここ岐阜市では12月に雪が降ることがあり、折角伸びたシュートが雪の重みで折れてしまいます。そのため葉を全て取り、雪害を防止します。又葉を取ることに依り、バラの病原菌の越冬を防止し、シュートのラインを見やすくし、誘引の作業をやり易くします。そして日当たりも良くなります。
誘引作業は細い枝、枯れた枝を取り除き、新しく出たシュートを古い枝と更新し、頂芽優勢を無くすため横にし、バランスを考えて扇形に誘引します。この誘引作業もまだ花芽が出てこない12月中に行ったほうが賢明です。1月以降に行うと、花芽が出てきて作業中に取れてしまいます。
木立性のバラは、膝より少し上で仮剪定をし、2月以降に新しい芽を見ながら、形よく本剪定をします。鉢バラの植え替えはもう少し遅く行っても差し支えありません。
まずはつるバラの剪定、誘引作業の説明です。バラはつるデンティべス。ヘルメットで頭を保護します。
葉を取り、剪定します。
スッキリして、ラインが判り易くなりました。
後は形よく春の開花を想像しながら誘引します。これは楽しい作業です。
アーチ、木への誘引作業の説明です。
トレリスへの誘引です。
参加者の皆さん。
オベリスクへの誘引です。バラはシンデレラ。
ガレージ内で木立性ばらの仮剪定、植え替えの説明です。バラはピンクパンサー。
同上。根が癌腫病になっていないか、又コガネムシの幼虫がいないかチェックします。
講習のあと、2階で懇親会が行われました。
今年も恒例の秋のバラ展が花フェスタ記念公園、花のミュージアム2階の研修室で行われました。今年も天候不順で中々バラがうまく咲かなくて会員も苦労しましたが、立派な花が展示されました。
会場の様子です。
同上
同上 HTの一本花
同上 HTの投げ入れ
一本花優秀花賞 H.Sさん
熱情
アレンジメント賞 M.Mさん
アレンジメント賞 N.Iさん
鉢物賞 ボルデュールブランシュ
K.Wさん
この時期によく咲いています。
アレンジメント賞 M.Mさん
白と緑の世界です。
二日目の午後から消毒についての講習会が、住友化学園芸(株)さんのご好意で、プロジェクター、レジメを使い行われました。
同上 この半年間消毒に苦労しましたので、皆さん、熱心に聞いていました。質問も多くありました。
表彰式の様子です。表彰の常連のH.Sさん。
同上
秋雨前線の影響で、当日は朝から雨模様。傘、カッパ、長靴の用意をして会場に向かいます。でも講習会の時間になると、雨が止みました。会員の参加も少ないと思っていましたが、23人の参加となりました。
ここM理事宅は、夏の間蕾のピンチを繰り返してあり、HTは全く花が咲かせてなく、元畑ということもあって、どのバラも元気に育っています。
まず最初に、M理事から説明を受けます。
次にガーデンに入っての剪定の説明です。
次に剪定鋏を使って、実際に行います。
同上。皆さん真剣に見学しています。雨も少し降ってきました。
講習会の後は、家の中にお邪魔して、懇親会です。一番盛り上がったのは、この半年間苦労してきた消毒の話題でした。
朝7時半、西岐阜駅に会員36人が集合し、バスでエルローザ杉山バラ園、柿田川流水公園、クレマチスの丘に向かいました。会員もこの怒涛の10日間で少しお疲れの様子。しかし、ばら会の女性はガッツがあります。元気一杯で、雨の予報を吹き飛ばしました。
バス車内の様子です。今回は参加者が余り多くなかったので、(先回は58人)ゆったりとした座席割ができました。
雨の予報に反して、天気が良くなり、富士山まで見えて来ました。
バスは名鉄観光サービスです。520Km以上は2人の運転手が必要になりましたので、少し割高になりましたが、安全のためです。
エルローザ杉山バラ園の入口です。
杉山社長から、バラの栽培方法の説明です。ウドンコ病には洗剤(1000倍)が効くそうです。今度、試してみます。
園内はバラが散り始めていましたが、良く咲いていました。
新苗販売がメインです。会員も熱心に質問していました。岐阜ばら会という事で、少しお値打ちにして頂きました。ありがとうございました。
途中の柿田川流水公園で、少し遅れてランチタイムです。
富士山の伏流水が下から湧き出ています。
みんな、覗き込んでいます。
木陰の下で昼食の様子です。
同上。
クレマチスの丘に着きました。バラが満開でした。ここは海抜250mありますので、岐阜の平地より少し開花が遅いようです。
同上。
株も大きく、バラもきれいでしたが、名札が小さくて、バラに隠れてしまっているので、名前を知るのが大変でした。
クレマチスも咲いていましたが、オベリスクに比較して、まだ小さくて余り見ごたえがありませんでした。やはり新枝咲きの宿命でしょうか。
クレマチスもきれいですが・・・。
はい、ポーズ!
売店で、買い物です。
少し、旅程の見通しが甘かったせいか、女性陣の買い物に対する執着(笑)を考えなかったせいか?
帰着は大幅に1時間半遅れ,8時を過ぎてしまい、申し訳有りませんでした。しかし、心配していた雨に見舞われず、初夏の雄大な富士山も見ることができました。そしてバラやクレマチスも・・・。
今回で6回目となる会員宅のガーデンツアーです。今年は岐阜市西部方面のガーデンを巡ります。朝10時にカーマ21瑞穂店の駐車場に集合し、20人の会員で乗り合わせをクジで決め、車で4軒の
会員のガーデンを訪問しました。
1軒目は瑞穂市のY.K邸です。広い、とにかく広い、200坪はあります。前、中、後庭と続いています。木々の間にバラが配置されていて、和と洋がマッチしています。
キング等のバラが満開です。
多くのバラがあり、宿根草がわきを固めます。
2軒目は同じ瑞穂市のY.I邸です。コンパクトなガーデンながらよくまとまっています。
同上
アンジェラが満開です。ドリンクも頂きました。
途中のスーパーで昼食を購入し、神戸町のバラ公園でランチタイムです。
同上。
同上。
バラが多く植栽されていますが、名前が半分位しか付いていません。残念です。
みんなで記念撮影。
途中にある日吉神社にある重要文化財の3重の塔を見学しました。
3軒目は本巣市のY.H邸です。芝生に四角いガゼボのあるガーデンです。
デッキもあり、St.アイスもよく咲いています。
シェッドもあります。
4軒目は岐阜市のY.N邸です。四角いアングルには、ダブリンベイ、S.セレナーデ、P.ロンサール等が、良く咲いています。
中の様子です。
満開は過ぎましたが、良く咲いています。ドリンクも頂きました。
この日は、最高気温が30,4℃、行く先々でドリンクをごちそうになり、一息つきました。(Y.K邸)
同上。(Y.H邸)
例年、岐阜ばら会は春と秋に花フェスタ記念公園でバラ展を開催していますが、今年は公園の20周年記念で、特別に岐阜県から協力を、予算付きで求められました。
そこで岐阜ばら会として、少しバージョンアップして、バラ展を開催することになりましたが、今まで花フェスタ公園では、行ったことがないので、試行錯誤の連続でした。しかし、今まで特別展を行った経験が生きました。
まず、展示室の入る廊下(10m位)をバラのプロムナードとして、又室内の一区画にミニガーデンを作りました。レンタカー(2トン車)を借り、前日の午前中に会員宅に集荷に行き、パーゴラ、鉢バラ、植物を積み込み、午後から公園に搬入しました。その他は従来通りです。
それでは、その内容をご覧ください。
前日の様子。パーゴラを組み立て、会員が持ち込んだ鉢バラ、作成した寄せ鉢を並べます。
みんなでアイデアを出し合います。
除々に出来てきました。
室内でも、ミニガーデンの準備が進んでいます。
一本花、アレンジ、クラフト等の展示が進みます。
突然のモロッコ大使の訪問に驚きました。海外旅行の経験豊富な村木理事が英語で応対しました。
前ニュージーランドバラ協会々長(奥、女性の方)のアイリーン・ウィルコックスさん、国際園芸アカデミー学長の上田善弘先生も訪問されました。
懇談、英語で?
バラのプロムナードの入口。
中央付近。会員の立派な鉢バラが多く集まり、雰囲気を盛りたてます。
バラのプロムナードの奥。
白いパーゴラを2基作り、つるバラを誘引し、ガーデンらしさを醸します。
特別賞になりました。
代表M.Kさん。
室内のミニガーデンです。青のバーゴラ、花車で雰囲気を出し、宿根草、バラで豪華さを出します。
特別賞になりました。
代表M.Iさん。
岐阜ばら会伝統のHT一本化。
壁面には、アレンジメント、トールペイントの作品が並びます。
同じく、アレンジメント、ボタニカルアートが。
中央には、アレンジメント。
多くの人に見てもらいました。
同上。
2日目の例会では、安達理事のバラの採り接ぎの講習会です。
新人賞。T.Sさん。
新人賞。M.Mさん。
新人賞。Y.Nさん。
鉢物賞 M.Hさん。
クラフト賞。トールペイントです。Y.Kさん。
寄せ植え賞。T.Kさん。
アレンジメント賞。ウエディングドレスにトールペイントして、バラで囲みました。H.Hさん。
一本花優秀賞。熱情。M.Mさん。
表彰式の様子です。
今回から住友化学園芸(株)さんのご好意で、景品として同社の製品がプレゼントされました。受賞者も大喜びです。
同上。
みんなで記念写真です。
撤収の様子です。
春のバラ展は例年通り、花フェスタ記念公園で行われますが、今年は公園の20周年記念という事で、岐阜県から協力を求められました。
そこで、岐阜ばら会としては、従来の展示に加えて、展示室の廊下をバラのプロムナードとして、室内の一画に、ミニガーデンを作ることになりました。
バーゴラを作り、植物を集め、皆さんにイメージを膨らませて頂きました。
中々大変です。
ばら会誌72号が出来上がってきました。表紙は昨年の特別展の写真です。
早速、会員の皆さん113名に、他の書類を入れて発送しました。
会員のガーデンもバラの芽が伸び始め、早いものではつぼみが膨らんできています。いよいよバラのシーズンが始まりました。
そのさきがけとして、会員54人が参加して、総会が開催されました。平成26年度の会計報告、平成27年度の役員の人事、行事計画が承認され、新しい年度の岐阜ばら会の活動が始まりました。
松井会長の挨拶から始まりました。
岐阜大学柳戸農場の実習室をお借りして、多くの会員が参加しました。
総会の後、農場の温室に移動して、今年の1月24日に接ぎ木した新苗の鉢上げです。
農場の職員さんの管理とダブルフレームのお陰で、大きく育っています。中には花をつけている苗もあります。
自宅ではなかなかこうはいきません。
接ぎ木成功率は6~7割くらいです。
品種ごとに並び替えます。
そとはあいにくの雨でしたので、すべて温室内の作業になりました。
新苗配布の様子です。会員には2本配布され、新苗の養生を学びます。
皆さん、真剣な表情で選んでいます。
同上
温室内は狭いので、自由に動き回れなくて、ちょっと窮屈です。